プログラミングを始めて、さぁアプリを作るぞ!!ってなった時に、いろんな言語を利用してアプリを作ることができます。
Wailsは言語なの?って一瞬思うかもしれませんが、Wailsは言語ではなく、フレームワークというものに分類されます。
では、なぜ今回Wailsというフレームワークを紹介するのか。
それはデスクトップアプリを作る際にもっとも有力な選択肢として、Wailsが上がってくるからです。
この記事ではWailsのメリデメやなぜ、ここ最近もっとも利用されているかについて説明していきます。
Wailsとは?そもそもフレームワークって何?
Wailsは、プログラミング言語ではなくフレームワークに分類されるものです。では、フレームワークとは何でしょうか?
フレームワークとは、アプリケーションやソフトウェアを作るための土台や仕組みを提供してくれるツールです。
これにより、ゼロからすべてのコードを書かなくても、効率的に開発ができるようになります。
たとえば、家を建てる際に土台や構造が最初から準備されていれば、内装やデザインに集中できるのと同じようなイメージです。
Wailsはなぜ注目されている?
デスクトップアプリを作るためにはいろいろな方法がありますが、Wailsは特にGo言語とWeb技術(HTML、CSS、JavaScript)を活用できることが特徴です。
これにより、軽量で高速なデスクトップアプリを作ることができるため、多くの開発者から注目を集めています。
また、Wailsはクロスプラットフォーム対応なので、Windows、Mac、Linuxといった複数のOS上で動作するアプリを簡単に作成できる点も大きなメリットです。
Pythonなどでデスクトップアプリは作れないの?
Wailsを紹介すると「Pythonではデスクトップアプリは作れないの?」と疑問に思うかもしれません。
実は、PythonやC#,Javaでもデスクトップアプリは作れます。
PythonにはTkinterやPyQt、Kivyなど、デスクトップアプリケーションを作るためのツールキットやライブラリが存在します。
ただし、Wailsと比較すると、Pythonのツールキットはパフォーマンスやデザインの柔軟性が少し劣る場合があります。
特に、Web技術に慣れている開発者や、軽量なアプリを作りたい場合は、Wailsの方が優れた選択肢になることが多いのです。
Wails以外のデスクトップアプリ開発フレームワークはどうなの?
デスクトップアプリを作るためのフレームワークはWails以外にもいくつかあります。代表的なものを挙げてみましょう。
- Electron: Web技術(HTML、CSS、JavaScript)を使って、クロスプラットフォームのデスクトップアプリを作ることができるフレームワーク。SlackやVisual Studio Codeなど有名なアプリがElectronで作られていますが、動作が重くなることがあるため、軽量アプリには不向きです。
- Tauri: Wailsと似たようなコンセプトで、Web技術を使って軽量なデスクトップアプリを作れるフレームワークです。Rustという言語を使いますが、Goを好む開発者にはWailsが合っています。
- Qt: 主にC++を使ってデスクトップアプリを作成できる強力なフレームワーク。UIが非常に洗練されていますが、C++の難しさが初心者にはハードルになることがあります。
この中では、Tauriが人気ですが、RustはGoと比較すると、学習難易度が高めなので、Wailsが人気高くなっています。
結局Wailsの何がいいの?初心者目線で解説
Wailsが初心者におすすめの理由はいくつかあります。
- Go言語がシンプルで学びやすい: WailsはGo言語を使うので、Goを学んでおけばWailsの基本はすぐに理解できます。Goは比較的シンプルな構文であり、初めてのプログラミング言語としても取り組みやすいです。
- Web技術を活かせる: HTML、CSS、JavaScriptなどのWeb技術を活用できるため、Web開発の知識があればそのままデスクトップアプリに応用できます。すでにWeb開発を勉強している人にはとても便利です。
- クロスプラットフォーム対応: 一度アプリを作れば、Windows、Mac、Linuxのすべてで動かせます。これにより、複数のプラットフォームに対応するアプリを簡単に開発できます。
- 軽量で高速: Electronなどに比べて、Wailsは軽量で高速です。ユーザーにとって快適なアプリを提供できる点は、特にパフォーマンスを重視するプロジェクトにおいて魅力的です。
初心者にとっては1,2はとてもメリット大きいです。
特にWeb技術を学びたい人には初めのプログラミングにとってもとても有効かと思います
まとめ
Wailsは、初心者でも取り組みやすく、Go言語とWeb技術を活用して軽量でクロスプラットフォーム対応のデスクトップアプリを作れるフレームワークです。
PythonやElectronなど他のフレームワークにもそれぞれの強みがありますが、パフォーマンスや開発のしやすさという面でWailsは非常に優れた選択肢です。
これからデスクトップアプリ開発を始めるなら、Wailsを試してみるのも良いかもしれません。
興味がある方は、ぜひ公式ドキュメントをチェックして、実際にプロジェクトを立ち上げてみてください!